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  • ワールドカップで勝ち続けるために&日本のボール回しについて

    ワールドカップ。オリンピックもそうだが、大規模で知名度の高くて大金が動くスポーツ大会はその枠を超えて自然と民間による外交の領域に入り込む。優れた身体能力を人間を多数抱えること自体が、国家外交に深い関わりを持つことは滅多にないだろう。しかし、人間は理性より感情で動くことがある。いや、感情が理性に影響を及ぼす、といったほうがいいだろうか。スポーツなどの国際大会で選手があっぱれな活躍するとその国に対する印象が良くなり、逆に粗相があるとその国に対する印象まで悪くなる。それらが良きにつけ悪しきにつけ、スポーツとは関係のない外交会議の場などでその影響が出るかもしれない。関税が何%とか。だからこそ、安倍首相も2018年5月26日にフィギュアスケート女子のアリーナ・ザギトワ選手に秋田犬「マサル(Masaru)」を贈呈する式典に出席したのだろう。稼げる点は稼げるうちに稼いだほうがいい。こんなことでもほんの微かではあるが、北方領土問題に良い影響をもたらすかもしれないのだから。相手がプーチンなら尚更だろう。

    斯(か)くして、外交上のイメージ戦略の一環として日本国民全体に何らかの益をもたらす可能性がある、という意味でもワールドカップで常に勝ち続けるチームを創ることが意義のあることだといえるでしょう。費用対効果にもよりますが、政治と無関係であっても世界的な人気者を多数生み出すことは悪いことではないですから。しかし、そんなチームをどうやって創ればよいか考えてみたのですが結論は出ませんでした。もっとも私はサッカーはワールドカップの日本戦ぐらいしか見ないからわからなくて当たり前なのかもしれませんが、せっかく考えたので以下にそれを記しておきます。

    ワールドカップが終わったら現時点で良さそうな監督を選んで四年間を任せる今の方法が本当に最善なのか、疑問に思ったのがそもそもの発端です。これは相当良くない賭けをいているのではないかと。

    まずわからないのは「一年間でどれだけのことができるのか、そして勝ち続けることができるチームや体制を創るのに何年かかるか、また、それはそもそも算定可能か」ということで、何が言いたいかというと、もし次のワールドカップを捨ててもそれ以降確実に勝ち続けるチームを創れる目途があるのであればその方法を選ぶのもあるということです。逆に言うなら、それやその算定が不可能であることを確信した後に、やっと今まで通りの「次のワールドカップを捨てない」という選択肢を選べるのだと思います。

    次に考えなければならないのは、サッカーの戦術は4年後にどれぐらい変わるかということです。つまり、それを考慮して監督を選ぶのは可能か。ワールドカップで勝っている監督の共通項を見つけだしてそれに当てはまる人材を見つけ出す作業が必要で、戦術の変化と絡めて考えるならその監督が元からその戦術を採用して戦ったのか、あるいは時流に合わせて戦術を変えるタイプなのか、が着目すべき点なのでしょうか。この点についても、サッカーの戦術を考慮して監督を選ぶのが不可能だと確信した後に、最善策として現時点で良さそうな監督を選ぶことができるのだと思います。

    ただ、もしワールドカップで勝てるチームを創るのに4年もかからないのであれば、途中でもう少し積極的かつ柔軟に監督を変える方法もあるのかもしれません。例えば2年ぐらいの任期で監督を雇って、そこまでにチームづくりのノルマに達していなかったら交代することを当初から監督や世間にあらかじめ言っておく、そんなイメージです。

    あと、副監督のようなポジションも考えたのですがどうでしょうか。かえって混乱しそうな欠点もありますが、監督に何かあった場合には引継ぎとかうまくいくのではないかと思いました。

    このお題で私が話せるのはここまで。考えるヒントぐらいになれれば何よりです。

    次に、ワールドカップ2018リーグ戦での、日本対ポーランド戦で起こった日本のパス回しによる時間稼ぎについて。あの現象が起こったのはあの状況ではああするのが最も理にかなったやり方だったからで、そうならないよう試合方法やルールを変えればいいと思います。

    まず、リーグ戦を4チームでなく3チーム1位のみ次に進めるようにする。この場合、同じチームが2勝すると残り2チームが試合する意義がなくなります。A、B、Cの3チームがリーグ戦を行って第一戦が〇A-B×、第二戦が〇A-C×ならB、Cはどちらが勝っても次には進めないので、そうならないよう第二戦をB-Cにします。〇B-C×ならCはA、Bに得失点差で上回る勝ちを狙えばよく、×B-C〇ならA-Cは一勝同士の頂上決戦となり、いずれも第三戦は必死にならざるを得ないわけです。

    これとは別に、勝っている側がボール回しを防ぐためには……どうしようか。「残り〇分になったら負けている側が一人追加できる」「ボールを持っている側(勝っている側)に対して相手チーム(負けてる側)が自陣エリアにいない場合は、〇秒以内に相手エリアにボールを入れなけらばならない」(この場合、負けている側は相手エリアから引き揚げてセンターラインに沿って多数貼りつくようになる)……以上、これらが妥当かどうかはわかりませんが、考えられるだけ考えてみました。
     
     
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    今回はスピード感あふれる曲を。


    「疾風(はやて)」という曲です。
     

     

    「SUBSTANCE III」「人生 ナゴムコレクション」にはサッカーソング「ベネズエラの赤い星」が収録されています。よって人生小特集。

    「タレコミW杯」は2002年に日韓共同開催されたワールドカップの本。当時の記録(の一部)として読んでみるのもいいかも。