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  • 松屋のオリジナルカレー終了に寄せて カレー雑談

    元よりカレーの造詣(ぞうけい)が深いほうではない。自宅ではレトルトカレーすら滅多に食べない。カレーを食べるのは主に外食で、要は松屋だ。あとは、たまにカレー専門店やインド料理店なんかに行くぐらいだ。だから、松屋がオリジナルカレーをやめるときいたときには驚いた。自分には、自分の好きなものはなくなる、そんな思い込みがある。またか。また、なくなるのか。そんなある種の諦念だ。

    自分にとって松屋のオリジナルカレーは丁度いいカレーだった。ほどほど辛くて、安くて、旨い。そんな存在だ。390円だ。自分は辛いのは好きだが、辛さには強くない。わかってもらえるだろうか。辛さの許容量は人によって大きな差があるものの一つだろう。自分は、そんなに強いほうとはいえない。今までも、お冷が無ければ死んでもおかしくないような……これは少し大げさだが……そんな目に幾度も会ってきた。担々麵や麻辣麺の類も、なんとかなるだろうと思ってついつい頼んで地獄を見る、そんなんだ。だから、いろいろ外食のカレーを探ってみてたどり着いたのが松屋のオリジナルカレーだ。ここが自分にとっては日本のカレー大陸の安住の地ともいえた。

    カレーの造詣が深いほうではないが、この際だから余計かもしれないが一つ書いておこう。大学生だったころ学食の価格改定があり、その余波でカレールーの質が変わったことがある。詳細は覚えてないが、ただ一つ重要なのは、カレールーにも質にいくつかの段階があり、その質が格段に下がったカレールーが存在するということだ。それまでカレーは誰がつくっても似たような、ある意味一定の要求基準を満たすものだと思っていたが、その新しいカレールーは自分にとってはもはやカレーではなかった。カレーのふりをした何かだ。もちろん味はついているが、「コク」とか「旨み」とかそういうものが抜け落ちた代物だった。自分にとって昔から食べ物は残せばバチがあたるものであり、それ故に食べなければいけないものであった。もちろんこのカレーも出された分は食べた。だが、数回食べた後はあまり注文しなかったように思う。あるいはまた改定があってメニューから消えたのかもしれない。そこらへんのことはもう覚えていない。思えば食べ物自体が美味しくないという体験をしたこと自体が珍しい、そういう意味では貴重だったのだろう。だから今こうしてブログに書けるぐらいには覚えている。以前、吉野家がカレーメニュー(カレースープだったか?)を始めたとき早速食べに行ったが、そこでも学食のときと似た思いをした。カレーのふりをした代物。今では、幾分かはましになっただろうか。

    松屋のオリジナルカレーがなくなるとの報を聞いて、日を改めてなくなるまでに三回松屋にそのオリジナルカレーを食べにいった。当然美味しかった。自分に合っているといったほうがより正確だろうか。思えば、カレーライスという食べ物は恐ろしい。ボーっと食べていると、本当にあっという間になくなるのだ。カレーは飲み物、という言葉は真理を突いている面が確実にある。ましてや松屋はカレーに味噌汁だ。塩分も多いが水分も多い。あれ、と思っているともう残り少ない。それに対抗してじっくり味わって食べているつもりでもやはりすぐになくなる。そういうものだろう。この味をいつまで覚えていられるだろうか。しばらくは自信あるが数年後となると自信がない。味に限ったことではないが、いい思いをしたことを忘れるのは寂しくて悔しいものだ。

    さて、松屋はといえばカレーを二度と手掛けなくなるということではなくて、新しいメニューをつくるのだそうだ。値段は100円上がる。先のオリジナルカレーがなくなるとの第一報もこの新しいカレーのことは伏せておいたので罪深い。詳しくはこの記事(徳力基彦「松屋カレー終売騒動で考える、炎上と話題化の境界線」)にまとまっている。このようなことをして心象が良くなるとでも思ったのだろうか。割り切れないものは未だ残っている。

    さて先日、その新しいメニューの創業ビーフカレーを食べてきた。一口食べた時点では牛筋が無ければオリジナルカレーとの区別がつかないかも……と思ったが、希望や期待の産物だったのだろう、やはり今一つ物足りない。ルーの色から推して知るべしだったろうか。同じようにあっという間になくなったが、食べ終わる頃にはオリジナルカレーの代替として食べることに積極的な意味を見出せなくなっていた。

    自分のここ数日の行為は無駄ではなかった。なお、ネットではオリジナルカレーがまだ売られている。
     
     
    (以下、12月13日追記)

    —ここから—
    Amazonでも松屋フーズから、オリジナルカレー単体ではないのですが販売されてましたので以下に貼っておきます。画像または商品説明の文に「オリジナルカレー」の文字があるのを確認した上で貼ってますが、念のため購入時にも各自ご確認をお願いいたします。一番右は「松屋 全部盛り30個」です。


    —ここまで—
     
     
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    今回は食べ物の歌をどうぞ。


    「パスタを讃える歌」歌は王縄ムカデさんです。
     

     

    今回は食べ物関係の特集です。

    筋肉少女帯の「日本印度化計画」はこんな曲です。収録アルバムは「猫のテブクロ」です。


  • そろそろ、サクッとしっとりチョコ(リスカ)について語らねばなるまい(2018年8月追記)

    私はお菓子をあまり食べません。子供の頃はともかく、大人になってダイエットをした際に間食をほとんどしなくなってからはお菓子の類とは縁遠い生活を送るようになりました。なので、お菓子について専門家のように詳しく語れないのですが、非常に印象に残るお菓子に出会ってしまったので書けるだけ書こうと思います。


    ↑沢山買ったけど、見栄えよく撮るのは難しいかな……

    サクッとしっとりチョコ。株式会社リスカ。最初に見かけたのはローソン100で、甘く安いものをより多く欲しいと思い、狭い菓子売り場をぐるぐる回った末に一袋80gのこれに決めたのを覚えています。あと、近くではマツモトキヨシにもこのお菓子がありました。

    今より少し暖かい時期だったと思います。帰宅して口に入れて、驚きました。これ、「しゅん!」と溶けるんです。さっきまで固体だったものが、口に入れるなりほぼ瞬時に口に入れて少ししたら(2018年8月修正。記憶で書いた後、暖かい季節に食べたらそれほど瞬時でもありませんでした。誠に申し訳ありません。)液体となり、何の抵抗もなく吸い込まれていく感触。今までに味わったことのないものでした。そして、口の中にチョコの甘さが広がる……ただ、ある意味1コあたりの味わう時間が短いことは驚異でした。下手するとあっというまに一袋分なくなってしまうのではないか?チラッとそんな疑念がよぎります。なお、今は冬なので溶けるのに少し時間がかかるので、その名の通りサクッとした感触のほうを味わっていただければと思います。

    そして、このお菓子にはこんなお遊びがあるのですね。


    ハート型のしっとりチョコ。レアものではなく、結構入っているのもうれしいところです。

    この記事を書くのに株式会社リスカのサイトを見たら、「しっとり抹茶」と「しっとりいちご」という製品もあったので、出回っていたら入手しようと思います。

    そして思ったこと。これ、飲食物を飲み下す力(嚥下力)が弱い方のエネルギー補給に使えないでしょうか。もちろん他の食べ物と同様に詰まらせる危険性がないわけではなく、また他に適したものがあればそちらを利用するのが筋道なのでしょうが、それでもご家庭に置いておいて好きなときにつまめるようにしておく分には有用だと思います。あるいは、非常時や病気で入院して体の弱っているときとかにもいいのかな、と。

    なお、家に置くということについては賞味期限が六カ月なので、ちょっとした保存食的な意味合いも付け加えられるのではないでしょうか。この一件、私がお菓子をあまり食べないせいもあって大袈裟かもしれませんが、お菓子は文化であることを今一度強く実感しました。

    (2018年8月追記。暑い季節に室内においておくとべとつくので、他のチョコ類と同様に冷蔵庫での保存をお勧めします。)
     
     
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    お菓子を食べたらみんなしあわせ。


    曲は「しあわせ」歌は雛音サラさんです。
     

     

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