谷川俊太郎詩選集1(集英社文庫) 短い雑感

もう40代も後半になるとこれからの自分の先が見えてくるもので、今まで読みたい本や漫画、見たい映画やアニメ、実写の映像作品、芝居、聴きたい音楽などの作品にどれだけ接することができるか、先が短いわけではないが、もう全部は無理なんじゃないか、そんな思いが強くなってきているのを感じます。更に、それにやりたいこと、趣味の作曲とか、旅行とか、その他いろいろを加えたら本当にきりがない気がします。

そこで少し思ったのが、たとえば漫画本を2冊買うとしたら、1作品のうちの2冊を買うのではなく、2作品の各1巻を買うのはどうだろう、と。あと、ギャグや短編のようなのは傑作選でもいいかな、と。もちろん、先のような作品でも作品によっては全巻買う選択をすることもあるかもしれませんが、なんかその、今までより幅広く作品に触れてみようと思ってきています。

 
手軽に入手できて深く味わえる点で詩集はいいものです。以前だったらこのような選集は手に取らず作品集を個別に買っていたのですが、先のような理由でこの選集を買って読んでみました。当初はこの本を一気に読むのはもったいないと思い少しずつ読んでいったのですが、耳慣れた作品には心が動かされることがあり、さすがよく知られている作だと思う一方で、読み進めていくうちにあまり心の動きが鈍くなるような感覚もあって、いつも新鮮な感じで味わうのはむずかしいものだと感じました。

おそらく自分にとっては、詩を読むにあたって順番通りに読むことにこだわり続けるのは良くなくて、一度読んだら(一度は目を通しておきたい)気が向いたときに本棚から抜いて読み味わうのがいいのだろうなあと思っています。
 
 
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もの思いに耽(ふけ)りたい夜に。


「月の夜に静かに」歌は朱音イナリさんです。
 

 

今回は詩の本の特集です。